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総合図書館のサンスクリット写本は高楠順次郎(1866-1945〉がネパールにおいて収集した180点に、河口慧海(1866-1945)請来の390点を加え、1915年に文学部梵文学研究室に収められた総数570点の写本を基礎とする。
不幸にしてその一部は関東大震災の折りに焼失したが、残された518点の写本は1923年、現総合図書館の完成を機に同図書館の防火貴重書庫に移され、保管されている。1965年に同写本に関する
松濤誠廉編 『東京大学附属図書館所蔵 梵文写本解説目録(A Catalogue of the Sanskrit Manuscripts in the Tokyo University Library, comp. by Seiren Matunami)』(1965)(総合図・書庫 C100:583 ほか)
が刊行されると、本写本は内外の研究者の更なる注目を集め、現在に至るまで、貴重な一次資料として研究者に供されてきた。今後は資料保護の観点から、できるだけ原本の閲覧を避けることが望ましい。
どうしても原本(貴重書 請求記号A100:1685)を閲覧する必要がある場合は、3日前までに総合図書館に申し込まなければならない。詳細は以下のURL参照。